先日、購入を悩んでいたライカQ2を購入。
レンズの交換もできない。コンパクトデジタルカメラでありながら、70万円越えの価格。さらに5月以降は値上げを予定しているという。
ここでは、そんなライカQ2を使ってみて良かった点と悪かった点をご紹介していきたい。
ライカQ2を買って良かった点
良かった点は、数えきれない。何気なく、シャッターを切った写真でさえポストカードのような仕上がりになる。モノクロは特に、独特の雰囲気と味があり他のカメラには出せないライカ感を出してくれる。
筆者撮影:大洗磯前神社
レンズを複数持ち運ぶ必要がない。
今まで他メーカーの一眼レンズを愛用してきた。もちろん今でも愛着はあるが、旅行の旅に複数のレンズを持ち運ぶことに手間を感じていた。14-150mmのレンズを愛用していたが、やはり明るさが足りない。そんな時、ライカQ2であればF値は1.7をカバーしており想像以上の明るさで写真が撮れる。マクロモードにも簡単に切り替えできるため、画面いっぱいに被写体を入れることもできる。
筆者撮影:ひたちなか海浜公園
さらに有効画素数は、4730万画素対応しておりクロップ後の画質にも満足している。標準は、28mmだがクロップ機能を使うことで35mm、50mm、75mmの各レンズ相当の画角も撮影可能だ。4730万画素のため、75mmのクロップを利用しても画質はさほど気にならない。
とにかくかっこいい
ここは好みになるのだが、ライカQ2はとにかくかっこいい。男心をくすぐり、物欲を満たしてくれる。手にした時の程よい重さといい、言葉にはできないがとにかくしっくりくる。
見た目もさることながら、圧倒的な持ち運びのしやすさで何気なく持ち歩く際にもとても便利だ。この場面でカメラがあれば、と思う回数も心なしか減った気がする。
ライカQ2の悪い点
購入後、結論としては全く後悔していない。
ただ利用しているうちに気づいた悪い点をご紹介する。
シャッタースピードの融通が利きづらい
60~1/40000 秒のシャッタースピードをカバーしているライカQ2。
しかし調整可能な範囲は、+1~1/2000。MENUから設定ができるものだと思っていたのだが、実際にライカ銀座店で確認してみても意図的に変更できる範囲は、+1~1/2000で固定されているとのこと。屋外など、日が差している明るい現場では、オートモードでシャッタスピードが1/2000より早くなる。
花火やホタルなど被写体によっては、苦労する印象を受ける。
シャッター音がしない件
これまたシャッター関係なのだが、ライカQ2は非常にシャッター音が小さい。小さいのは全く問題ないのだが、全く聞こえない。
こう聞くとただ単に音が小さいのかと思うかもしれないが、本当に聞こえないのだ。最初、カメラの故障かと思ってひやひやした。実際に店舗で確認したところ、1/4000よりシャッター速度が速くなる場合は、本当にシャッター音がしないのだ。
それ以下の場合は、レンズシャッターとなり、静かだが心地の良いシャッター音が聞こえている。私も実際に屋外で利用していたときに音が全くしなくなり、故障したのかと思っていたのだが1/4000以上のシャッターの速さになった場合、電子シャッターに自動で切り替わり無音になる。
撮影しているときに、全くの無音でシャッターを切ることになるとどことなく違和感を感じる。今のところ慣れていないだけかもしれないが、カメラ好きにはシャッター音にこだわる人をよく見かける。そんな方は、ライカQ2の電子シャッター音には違和感を感じるかもしれない。設定から別途調整してシャッター音を追加することも可能だ。
総括
結論として。
良くない点も含めて、無骨な感じがとても良い。
昨今のカメラは、ボタンもたくさんあって好みのカスタマイズや微調整などとにかく操作が多い。しかし、ライカQ2であれば無駄をそぎ落として必要最低限を詰め込んだイメージ。
Wi-FiやBluetoothの接続も遅くて使いづらい点もあるが、それを補う素晴らしい写真と愛らしさがあるカメラだと思う。
撮影筆者:浅草寺